H.シャーウッド・ローレンス博士に関するニューヨークタイムズの記事
2004年4月8日(木)付ニューヨークタイムズに掲載された
H.シャーウッド・ローレンス博士に関する記事(抜粋)
H.シャーウッド・ローレンス博士(享年87歳)免疫学の先駆者で、血液とリンパ腺中の白血球の一種、リンパ細胞の機能を探求する生物学分野に大きく貢献した人物です。ローレンス博士が50年以上にも渡って教鞭・研究を行っていたニューヨーク大学は、博士が2004年4月5日(月)にマンハッタンで死亡したことを伝えました。
ジェリーの愛称で親しまれたローレンス博士は、伝染病の専門家としても知られていました。博士は、移植された器官に対して身体がいかに拒絶反応を示し、どのように身体の異常が組織を傷つけるかについて研究を行いました。
1949年、様々な感染媒体から身体を守るために重要な役割を果たすTリンパ細胞の産物である「トランスファー因子」を発見したことが、ローレンス博士の功績として最もよく知られています。ローレンス博士はリンパ細胞と免疫細胞の機能を様々な角度から予測し、後にサイトカインとして知られる免疫物質の発見につながる手がかりとなりました。
H.シャーウッド・ローレンスはクイーンズ市、アストリアに生まれました。1938年ニューヨーク大学を卒業し、1943年に同校の医学部を卒業しました。一年の研修を終えた後、第二次世界大戦では海軍医療仕官として勤務し、名誉ある勲章を受けました。
戦後、ニューヨーク大学で内科の専門医としての研修を得て、同大学医学部に所属しました。1959年から伝染病と免疫学の指導を2000年まで続け、1964年から2000年までは、ベルブーとニューヨーク大学病院の医療理事補佐を勤めました。1974年から1979年までニューヨーク大学がんセンター、1989年から1994年までは同大学エイズ研究センターのディレクターを勤めました。細胞免疫学(Cellular Immunology)と言う雑誌を初めて出版した編集者であり、米国学術院(National Academy of Sciences)の会員でした。
