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トランスファーファクターと免疫の機能

免疫機構は一兆個以上の細胞からなる、合計重量約1㎏(2.2ポンド)の多面的機構です。
 免疫機構には三つの本質的特質があります。
 第一に、細菌、ウイルスおよび寄生虫などの異物(外来物質)を認識する能力です。
 第二は各々の侵入病原体に特異的に反応することです。
 第三に、この免疫機構は外からの侵入物を記憶し、後に侵入してきた場合、迅速に撃退することです。

 多くの感染物質は、短期間で変異し、免疫機構に対し異なった外観を示します。そのため、私達の体は風邪やインフルエンザのようなウィルス感染菌に繰り返しかかるのです。寄生虫の中にも、同じように急速に変異するものがあるため、マラリア患者は周期的に再発するのです。
 ウイルスや寄生虫など外観を変える突然変異は、他の免疫反応によって処理されなければなりません。

 免疫機構内は、異質物質または外来物質に対し異なった反応を示します。一つは液体性免疫反応と呼ばれ、免疫グロブリンの産生(通常、「抗体」と呼ばれる)が関与します。
 もう一つは細胞免疫反応、または細胞性免疫(CMI)です。これは種々の免疫機構細胞(リンパ球)間の伝達に依存します。

 免疫機構は細胞間での伝達にホルモン用シグナル物質を使用します。
 トランスファー・ファクターは最近発見された免疫伝達物質のうちの一つです。

 未熟免疫反応は完全に出来上がるまでに10-14日間かかる場合があります。これは、いわゆる遅延型過敏症です。二週間以上風邪やインフルエンザにかかった人を見ると明らかなように、このような遅延は必ずしも健全とは言えません。
 トランスファー・ファクターは、誘発機能/ヘルパー機能(インデユーサー・ファクター)と抑制機(サプレッサー・ファクター)を共に含んでいるため、こういった遅延に大いに役立ちます。
 インデユーサー・ファクターは、明らかに成熟した免疫反応をドナーから受給者用に変えるトランスファー・ファクター成分です。
 トランスファー・ファクターは、24時間以内に免疫反応を誘発することができると知られています。それでもやはり、花粉や自分自身の体細胞等、無害物質に対する異常免疫反応は健全ではありません。
このような異常反応を抑えることによって、アレルギーの抑制また自己免疫疾患を予防することができます。
 このようにして、インデユーサー・ファクター及びサプレッサー・ファクターは私達の免疫機構のバランスを維持する免疫調節性網の一部となっています。

哺乳類が産生する初乳は、トランスファー・ファクターの豊かな源です。初乳に含まれるトランスファー・ファクターの役割は、病原体が不利な侵入物である事を見分ける認識コードを、乳児の免疫機構に記憶することです。母乳を与えると、乳児の初期免疫が迅速に碓立されます。常に母乳保育されていない乳児は感染病やアレルギーにかかりやすくなります。

 初乳に含まれる免疫グロブリンは他の生物においてアレルギー反応を引き起こす可能性があります。(又実際に引き起こす事があります。)これは人間の体にもしばしば見られる牛乳アレルギーです。
 トランスファー・ファクターにはこういったアレルギー性はありません。
 さらに、トランスファー・ファクターの発見時にも予期されていたように、トランスファー・ファクターは注射でも、経口的投与でも同様の効果がえられることがわかりました。
 また、トランスファー・ファクター製剤の長期経口投与が安全なことも知られています。
 乳児と老人が最も感染病にかかりやすく、便利なトランスファー・ファクターの経口的投与は、乳児や老人に受け入れられやすいものです。

日時:2009年01月05日 00:22

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