H.シャーウィッド ローレンス博士
H.シャーウィッド ローレンス博士
(1917~2004)
免疫学の先駆者として知られ、伝染病学と免疫学の指導的存在でした。
雑誌 Cellular Immunology (細胞免疫学)の創始編集者
National Aceademy of Sciences 会員
1964年~2000年 ベルブーとニューヨーク大学病院 理事補佐
1974年~1979年
ニューヨーク大学癌センター ディレクター
1989年~1994年 同大学のエイズ研究センター ディレクター
2004年4月 ニューヨーク州にて死去。享年87歳。
1949年、シャーウッド・ローレンス博士は結核の研究中に革命的な発見をしたことで最も知られています。彼は白血球細胞エキスを通して結核感染者から未感染者に結核菌に対する免疫反応を伝達できることを明らかにしました。この低分子の物質をトランスファーファクター(免疫反応を運ぶ因子)と名付けました。
この発見が日本の研究者にも大きな影響を与えた文献を参考までに紹介しておきます。
1954年には、Lawrenceはdelayed hypersensiticityの無細胞移入を初めて報告し、その後活性物質が可透析性であることを明らかした。近年transfer factorを免疫不全症あるいは慢性炎症の治療に臨床応用した報告があり、かかる経験が本物質の癌免疫療法への応用に導いた。(中略)
TFの投与を受けた健常人は24~72時間以内にドナーのskin-testの反応性を獲得することができ、移入された遅延型過敏症が2年間持続することから(中略)
また、博士らによる300例近い健常人に対する移入実験に対して、後の研究者から通常輸血用血液中には2×10の9乗レベルの白血球が含まれることを考えても、低分子かつ非免疫原性のトランスファーファクター量には副作用の存在は考えにくく、博士らの移入実験によってこのことは確かめられているといってよい。
日本の免疫学の父と呼ばれた元大阪大学学長 故 山村雄一名誉教授監修の「人癌と免疫-その基礎と臨床-」の中で触れられたローレンス博士の研究についての記述より
